あべのハルカス美術館へ「金魚絵師/深堀隆介展-水面のゆらぎの中へ」を見に行ってきた。いままで多くの展覧会を見てきたが、初めて味わう驚きだった。
まるで本物の金魚が目の前を泳いでいるかのような圧倒的なリアリティと、その中に込められた作者の金魚への深い愛情が感じられる。
作品の技法「2.5Dペインティング」とは、透明樹脂に何層にも絵を重ねることで、まるで本物の金魚が器の中を泳いでいるような立体感を生み出すという。
透明樹脂→金魚の腹ヒレ→透明樹脂→お腹→透明樹脂→ウロコ→透明樹脂→背ビレ→透明樹脂のような感じだ。
この技法だと、上から見たとき、素材を薄く描けば器の底に落ちる影は薄く、濃く描けば影も濃くなるという。
こうした影の濃淡を操作することで、金魚のひれの薄さ、胴体の厚みなどが強調され紙に描くよりも立体感と透明感が増すと、会場のビデオで紹介していた。
展覧会は、作者の初期の作品から現代までの進化が感じられる構成になっている。
また、金魚の持つ儚さや生命力、そして神秘的な雰囲気が作品から感じられる素晴らしい展覧会だった。
あべのハルカス美術館 深堀隆介展作品紹介サイト 案内チラシ 目録
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「金魚絵師」深堀隆介展-水面のゆらぎの中へ






第6章 我らは、水溜りに発生するコケ









方丈ノ夢

















