~ 山中鹿之介の尼子氏再興への戦い ~ シリーズ:日本の歴史本を読んでみて

「我に七難八苦を与え給え」の名言で名高い山中鹿介幸盛の生涯を綴った「三日月の影」が、戦前の尋常小学校の教科書に載せられて、鹿之介は一躍ヒーローになった。

名言は後世の創作のようだが、鹿之介が主家尼子氏の再興に生涯をかけたのは間違いのない事実のようだ。

なお、名は本人の署名も残っている鹿介が正しいようだが、ここではよく知られている鹿之介と記していくことにした。



山中鹿之介の出自

月山富田城の落城

第一次尼子氏再興の動向① 尼子再興軍出雲へ

第一次尼子氏再興の動向② 激動の永禄12年(1569)

第一次尼子氏再興の動向③ 毛利軍の逆襲

第一次尼子氏再興の動向④ 尼子再興軍の崩壊と鹿之介の逃走

第二次尼子氏再興の動向① 因幡への侵攻・鳥取城の奪取

第二次尼子氏再興の動向② 毛利氏の反撃

第三次尼子氏再興の動向① 秀吉の中国侵攻

第三次尼子氏再興の動向② 上月城の落城

尼子再興軍のその後



鹿之介にとって主君は尼子義久であったはずだが、義久は月山富田城の落城のあと、客分から家臣となり毛利氏のなかで余生を送っている。尼子氏再興とは誰の為、何の為であったのか、後世に英雄とするために創作されたのであろうか。

たが山中鹿之介は、軍記物だけでなく同時代の吉川家文書・信長公記など多くの史料に名を残しているので、やはり存在感があり優れた武将でだったのだろう。

旧国名と都道府県名

島根城郭分布地図

島根県のお城


読んだ本

・米原正義       山中鹿之介のすべて(再興第一戦)
・日置粂左衛門ヱ門   山中鹿之介のすべて(再興第二戦)
・熱田 公著      山中鹿之介のすべて(再興第三戦)
・立川文庫       武士道精華 山中鹿之介
・松本清張著      山中鹿之介(小説)


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