~ 四天王寺の七不思議 ~ 2012/03/30

以前テレビで、作家の若一光司さんが“四天王寺の七不思議”について語っていました。今日は暖かく天気もいいのでひとつひとつ確かめに行ってきました。

さあ~! 聖徳太子が建立した「四天王寺」のパワースポット探検の開始です。

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その1)西門の石の鳥居は、極楽浄土の東門の中心である。

四天王寺はお寺ですが、なぜか西側の入口に石の鳥居があります。創建時は木造だったそうですが1292年に忍性上人が勅を奉じて石造りに改めたそうです。

鳥居の中央に銅製に扁額があり「釈迦如来転法輪所当極楽土東門中心」と書かれています。極楽浄土から見るとこの鳥居は東門なんですね。

この鳥居は重要文化財に指定されています。奥に見えるのが極楽門(西門)です。

その2)石の鳥居下のぽんぽん石に耳をあてるとあの世の先祖の声が聞こえる。

石の鳥居の外側左右それぞれに立石があり側面に四角い穴が開います。それを掌で叩くと“ポンポン”と音がするところから「ぽんぽん石」と呼ばれています。

この穴に耳をあてると先祖の声が聞こえるそうです。私もあててみましたが“ぼーん”と響いてるような音がしただけでした。

その3)五重宝塔一層目の北西角には、正面に大黒天・左に毘沙門天・右の弁財天を彫った瓦があり、どの方角から見てもその顔が見える。

かなり遠いし小さい瓦なので肉眼ではハッキリわかりませんがデジカメのズームで見ると確かに三面大黒天が見えました。


その4)金堂西の井戸は竜の浮かび出る底なしの井戸である。

のぞくと確かに竜が浮かんで見えてなんとも不思議な雰囲気です。この井戸は天竺の無熱池に通じており、この池を守る青竜が棲むと伝えられています。

こわいですね。でも顔を上げて見上げてみると謎が解けます。


その5)北引導鐘の音はあの世まで響く。

祇園精舎の鐘の音と同じ響きで、この鐘を撞くとその音があの世まで響き極楽に居る先祖の心が和むと言い伝えられているそうです。

その6)左甚五郎作・猫の門の「眠り猫」は元朝に三聲鳴く。

この猫は元旦の朝にだけ鳴くそうです。左甚五郎作と言われた猫は大阪空襲で焼けてしまい現在の猫は1979年に門とともに復元されました。


その7)太子殿前の二股竹は根から二股になっており、いつまでも離れない縁結びの竹としておみくじがよく結びつけられる。

この二股竹は現在は存在しないそうです。写真は二股竹が有ったといわれている太子殿の庭先です。(竹が生えていましたが違うようです)

おまけ)金堂東側の欄間の上に緑色の鷹の止まり木がある。

蘇我馬子と物部守屋が争った「丁未の変」で、蘇我側で参戦した厩戸皇子(聖徳太子)は必勝のため四天王の像を作り願をかけ戦いに勝利しました。

後に四天王寺を建立したが合戦で敗死した物部守屋の怨魂が悪禽(きつつき)となって来襲し、多大な損傷を受けるという被害に悩まされました。

そこで太子が白い鷹になってこの悪鳥を追い払うことになり、その鷹の止まり木が現在も取り付けられているというわけです。

この止まり木の真正面に物部守屋を祀る守屋祠があります。(太子殿の中)

金堂と太子殿